走る
よくあるボーク9つ
保存して、試合中に見返してください。
「ボーク」と審判が声を出す。何が起きたのか分からないまま、試合だけが動きます。あの数秒、いちばん困っているのはマウンドの子です。
ボークは、投げるふりや止まりかけの動きで走者をだますのを防ぐための決まりです。審判員のマニュアルには「よくあるボークの例」がまとめてあります。どれも投手板に触れている投手が前提で、投球の動作にかかわるものと、けん制のときの足の向きにかかわるものに分かれています。
止まらずに投げるのは、そのうちのひとつです。セットポジションから投げるときは、ボールを両手で体の前に持って、完全に静止してから。静止したあとは首以外を動かせません。首以外が動いたときは、投球か送球か、軸足を外す動作を始めたものとみなされます。なお、この静止の決まりは走者がいるときのものです。
始めた動作を途中でやめるのも反則です。サインを見ながらのストレッチを途中でやめる、自由な足を上げて一瞬止めてから投げる、軸足のひざを折って反動をつけてから塁へ投げる。けん制する塁と反対方向に肩を動かして、投球に見せかけてから塁へ投げるのも入ります。
足の向きは、けん制のときです。投手板に触れたまま塁へ投げるなら、投げる塁の方向へまっすぐ踏み出さないといけません。自由な足を本塁のほうへ踏み出してから塁へ投げる、自由な足を上げて元の位置に下ろして投げる、自由な足のかかとが地面から離れないまま回して投げる。いずれも、塁へ正しく踏み出していません。
ただし、軸足を正しく投手板から外せば、投手は内野手として扱われます。そのときは足を踏み出さずに送ることもできます。外すのは投手板の後ろで、横や前へ外すのは反則です。
ここに挙げたのは9つですが、マニュアルにはほかにも例があります。たとえば、自由な足を振って投手板の後ろのラインを越えたあとに一塁や三塁へ送るのも反則です。ボークになるのは走者がいるときで、速さは基準になっていません。学童の大会では、連盟によって細かい運用が違うことがあります。