ママの実務
野球肘・野球肩 見ておきたい8つ
保存して、試合中に見返してください。
投げると痛い、と言ったら、その日はもう投げさせないでください。休ませて、受診してください。
やっかいなのは、痛いと言わない子のほうです。日本臨床スポーツ医学会の資料には、投球時の痛みをカバーするために、選手は投球フォームを変えたりスナップをきかせるなどして、スムースな動きが失われる、と書かれています。「前と違うな」と思ったら、それがサインです。
提言のいちばん最初にこうあります。野球肘の発生は11、12歳がピークなので、この年頃の選手の肘の痛みと動きの制限には注意を払うこと。野球肩の発生は15、16歳がピークで、肩の痛みと投球フォームの変化に注意を払うこと。
学童期はちょうど野球肘のピークにあたります。ひじが伸びきらない、曲がりきらない——動きの制限は、痛みと並べて名指しされているサインです。ただし肩を見なくていいという話ではありません。肩の痛みとフォームの変化のほうも、同じ提言に書かれています。
野球肘と野球肩は、投手と捕手に圧倒的に多いとされています。だから各チームに投手と捕手をそれぞれ2名以上育成しておくのが望ましい、というのが提言の2番目です。
そして7番目。肘・肩の障害は将来重度の後遺症を引き起こす可能性があるので、指導者との密な連携のもとでの専門医による定期的検診が望ましい、とあります。
痛みがあるときは、様子を見ずに受診してください。
出典:日本臨床スポーツ医学会「青少年の野球障害に対する提言」(日本臨床スポーツ医学会誌 Vol.13 Suppl., 2005 資料編)