打つ
こぼれた投球を、打った子がそらしたら?
保存して、試合中に見返してください。
0アウト走者なし、2ストライクから空振り。捕手が捕れず、球は本塁の近くに転がりました。一塁へ走り出そうとした打った子の足にその球が当たって、さらに遠くへ転がっていきます。このまま振り逃げを続けてよいのでしょうか。
日本野球規則委員会の2022年度の野球規則改正(2022年1月)で、6.01(a)(1)の最後にこの一文が加わりました。「もし、捕球されずに本塁周辺にとどまっている投球が、打者または審判員によって不注意にそらされた場合、ボールデッドとなって、塁上の走者は投手の投球当時占有していた塁に戻る。この投球が第3ストライクのときは、打者はアウトになる。」
冒頭の空振りは第3ストライクです。打った子はアウトで、振り逃げは続きません。塁に走者がいたときは、その子たちも投手が投げたときにいた塁へ戻ります。
条文の語は「不注意に」です。わざとではなく、走り出した足に当たってそれた。そういう場面のための一文です。捕手を明らかに妨げたときの決まりは、これとは別にあります。
そらすのは打った子だけではありません。条文の主語は「打者または審判員」。審判に当たってそれたときも、ボールデッドで、走者は投手が投げたときにいた塁へ戻ります。
もう一つ、振り逃げの状態のときに審判が口にする言葉があります。全日本野球協会の審判員講習会マニュアル第8版(2025年12月)には、捕手が打者走者にタッグ行為をしたが届かなかった場合、セーフのジェスチャーをしながら『ノータッグ』と発声する、とあります。
ここに並べたのは、野球規則の条文と、全日本野球協会の審判員講習会マニュアルの記述です。学童の連盟や大会で別に取り決めているときは、そちらを確かめてください。
次に捕手がこぼした球が打った子に当たってそれたら、その球が第3ストライクだったかを見てみてください。第3ストライクでなかったときのカウントの扱いは、この一文には書かれていません。