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審判の言葉

球審がバットをどける・どけない

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球審がバットをどける・どけないの図解

打った子が一塁へ走り、バットは本塁の近くに転がったまま。球審がさっと拾ってどける試合もあれば、そのままの試合もあります。球審は何を見て決めているのでしょうか。

全日本野球協会『都道府県審判指導員マニュアル 第1版(2016年改訂版)』の「本塁のタッグプレイ」の節に、「バットを取り除く」という項目があります。話の前提は、打者のバットが本塁でのプレイに支障がある場所に置かれたときです。

マニュアルの書き方は「次の全ての条件が当てはまったときは、すばやくバットを取り除きます。」。条件は3つです。本塁でプレイが起こる可能性があるか。バットが十分近くにあるか。バットを片付けたあとに、本塁のプレイに備えて適切なポジションに戻れるか。

大事なのは「全ての」の一語です。3つのうちどれか1つでは足りず、全部がそろったときの手順として書かれています。

3つ目が欠ける場面は、別に書かれています。内野ゴロ(またはスクイズ)で時間がなく、片付けたあと本塁に備えた位置へ戻れないときは「バットを取りにいかないようにします。」。1つ目か2つ目が欠けたときにどうするかは、この項目には書かれていません。「十分近く」が何m以内かも、数字では示されていません。

取り除くあいだも、球審は走者から目を離さないように、とあります。理由として挙がっているのは、走者の塁の踏み忘れ(空過)、走塁妨害(オブストラクション)、コーチの手助けが起こる可能性です。

審判の講習会では、指導員がときどき「プレイに支障のある位置」と「支障のない位置」にバットを置いて訓練する、とも書かれています。拾うかどうかは、練習して身につける判断です。

資料は2016年改訂版のこの1冊だけです。審判員講習会マニュアル第8版(2025年12月)とキャンプゲームマニュアル第4版には、同じ記述が見当たりませんでした。審判が2人や3人の試合でどうするかは書かれておらず、少年野球のチームや大会がこの手順どおりに動いているかも確かめていません。

次に本塁の近くでバットが転がったら、球審が拾ったかどうかを、3つの条件に当てはめてみてください。

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